iアプリでシリアル(UART)通信 Vol.1

これまた調べていて情報が集めにくかったので、まとめた内容を記載します。

まず、iアプリ(Doja)に限らずCLDCではConnector#open(Generic Connection フレームワーク)に「comm://」というスキーマを引数で渡すことによって、端末のシリアルポートを開くことができるという規定(?)があります。

しかし、日本国内の携帯電話での実装状況はそんなに高くなく、Docomoの端末に限って探すとオプションAPIということで「iアプリコンテンツ開発ガイド for DoJa-5.x 各機種オプションAPI・拡張API実装状」にあるN90x系の端末しか選択肢がない状況になります。

※ためしにF905iで「Connector.open("comm://0…")」と引数を色々試してみましたが、ことごとくエラーになりました。実装されていないので当たり前といえば当たり前です。

また、「FOMA UART インタフェースを利用するための技術参考資料」によると、ケーブルのピン配列が「FOMA USB インタフェースを利用するための技術参考資料」にある通常のUSB接続用ケーブルとは異なるため、通信を実現するためにはこれも専用のケーブルを使用するほかない状況です。

※このためにN902iXを購入したので後日レポートを追記します。

この専用のケーブルというのも曲者で、理想は「USB⇔シリアル変換」「RC232C⇔ARIB-Aコネクタ変換」「入出力電圧の変換」という3種類の機能が一体化した1本のケーブルで携帯電話とPCが接続できることなんですが、そのようなケーブルはどうも存在しないようなのです。

と、iアプリとPCのシリアル通信を個人レベルで実現するのは難しそうですが、無理ではないので以後も何かわかれば記事にしていきます。