KNOPPIXのカスタマイズ方法【その1】

ブログの主題とは外れますが、KNOPPIXをカスタマイズして作りたいものがあるので色々調べています。その覚書として。

使用するKNOPPIX

産総研からリリースされているKNOPPIXのv5.1(CD版)をカスタマイズしていきます。

knoppix_v5.1.1CD_20070104-20070122+IPAFont_AC20070123.iso

KNOPPIXのバージョンによってカスタマイズに使用するコマンドのオプション等が異なるため、これ以前や以後のバージョンではうまくいかないことが考えられますので注意してください。

今回のカスタマイズの流れ

本格的なカスタマイズを始める前に、まずは基本的な流れを習得するために下記の内容で進めます。

1)作業用ディレクトリを作成する
2)CDの内容をすべて作業用ディレクトリにコピーする
3)cloopファイル以外のところをカスタマイズ
4)作業用ディレクトリからISOファイルを作成する
5)起動確認

※特にrootユーザーでの作業が必須ではありませんが、権限関連を色々考えるのがめんどくさいので、できればrootユーザーで作業をしてください。

「1)作業用ディレクトリを作成する」

どこでもいいのでmkdirで作ってください。ここでは仮に「/sagyouyou」を作業用ディレクトリとします。

mkdir /sagyouyou

「2)CDの内容をすべて作業用ディレクトリにコピーする」

/cdromにKNOPPIXのCDをマウントした状態で作業を進めてください。

cp -p /cdrom/*.* /sagyouyou
cp -pR /cdrom/Aist /sagyouyou
cp -pR /cdrom/boot /sagyouyou
cp -pR /cdrom/grub4dos /sagyouyou
cp -pR /cdrom/KNOPPIX /sagyouyou
cpのオプション 説明
p オリジナルファイルの所有者・グループ・アクセス権・アクセス時刻を保存する
R ディレクトリを再帰的にコピーし、一般のファイルでもなくディレクトリでもないものに対してはそれに相応したコピーをする。

Manpage of CPより引用

「3)cloopファイル以外のところをカスタマイズ」

たとえば「(/sagyouyou/)boot/isolinux/isolinux.cfg」の内容を変更すれば起動時に何も入力せずともCUIで起動したり、800x600で起動したりすることができます。

今回は編集しないcloopファイルは「(/sagyouyou/)KNOPPIX/KNOPPIX」です。

「4)作業用ディレクトリからISOファイルを作成する」

なにも考えず以下のコマンドを打ってください。(実のところ、わたくしも良くわかっていません)

「"KNOPPIX"」の部分は「KNOPPIX」というCDタイトルのISOを作成するんだと思います。たぶん。。。

knoppix.iso」という部分はどこにどんな名前でISOファイルを作成するかというところです。このままではカレントディレクトリに作成されるので適当な名前と場所を指定してください。

mkisofs  -l -r -J -V "KNOPPIX" -v -b boot/isolinux/isolinux.bin -c boot/isolinux/boot.cat -boot-load-size 4 -boot-info-table -o knoppix.iso -no-emul-boot /sagyouyou

HAYAGUI KNOPPIXをリマスタリングを参考にさせていただきました。

「5)起動確認」

ここまでくれば作成したISOで正常にKNOPPIXが起動できるか確認してください。ここまでがうまくいかないのであれば以降も失敗するのでがんばってください。